オデッセイのハイブリッドモデルを評価する

勢力をどんどん拡大している「ハイブリッド」ですが、オデッセイにもついにハイブリッドモデルが追加されました。ここでは、オデッセイのハイブリッドを燃費性能やメカニズムなどの面から評価していきます。

 

今やコンパクトカーやMサイズミニバンなどではハイブリッドが当たり前となっていますが、最もハイブリッド化が遅れている分野がLクラスのローハイト系ワゴンです。2001年にトヨタがエスティマをハイブリッド化しましたが、10年以上競合が現れないという状況が続いていました。そこでついにエスティマハイブリッドのライバルとして登場したのがオデッセイなのです。

 

オデッセイのハイブリッドの燃費性能を評価

オデッセイのハイブリッドの評価でもっとも気になるのはやはり「低燃費性能」となります。以下はライバル車種のハイブリッドモデルとの燃費性能差です。

 

オデッセイハイブリッド 26.0km/リットル
アルファード/ヴェルファイアハイブリッド 19.4km/リットル
エスティマハイブリッド 18.0km/リットル

 

上記を見てもわかるように、オデッセイのハイブリッドはライバル車種を圧倒する燃費性能を誇っています。全高およそ1700mmで、両側スライドドアを装備したLサイズのミニバンとしては破格の数値となっており、ガソリンエンジンのミニバン車と比べると2倍近い性能となります。

 

特にスペックが近いエスティマとの差は圧巻で、これはオデッセイがエンジンが主に発電のために動作し、ほとんどの走行をモーターでまかなう「2モーターシステム」を採用しているからに他なりません。

 

オデッセイハイブリッドのパワーを評価

 

ハイブリッドの評価はまずなんといっても「低燃費」が思い浮かびますが、モーターが追加されるため「パワー向上」という側面も見逃せません。

 

ハイブリッドシステムはアコードの2モーターシステム「スポーツHV i-MMD」を採用していますが、オデッセイに搭載されているのは第二世代となる小型化・高出力化したモデルとなっています。そのため、2.0リットルエンジン/モーターの出力は以下の通りとなります。

 

オデッセイガソリンモデル 145ps/17.8kgm
アコードガソリンモデル 143ps/16.8kgm
オデッセイハイブリッドモデル 184ps/32.1kgm
アコードハイブリッドモデル 169ps/31.3kgm

 

 

※標準車、アブソルート共通

 

↑の表を見てわかるとおり、オデッセイにはアコードを上回るパワーが備わっているということになります。そのため、オデッセイのハイブリッドはパワー向上という側面からも高い評価を与えることができるのです

 

オデッセイハイブリッドのメカニズム評価

ではなぜ、オデッセイのハイブリッドはこれほど高いスペックを誇っているのでしょうか?その秘密は、最新のメカニズムにあります。

 

一時期、「ハイブリッドと言えばトヨタ」と言われる時代があり、ホンダはトヨタに差をつけられたイメージがありました。しかし、実は打倒トヨタを旗印に研究を進めており、現在は4種類のハイブリッドシステムを開発するに至っています。

 

ホンダで一番利用されているのは、フィットやヴェゼルに搭載されている「i-DCD」というハイブリッドシステムです。これは7速デュアルクラッチトランスミッションと1モーターの組み合わせとなり、今一番一般的なハイブリッドシステムです。

 

しかし、オデッセイにはこの「i-DCD」ではなく、2013年にアコードに初めて搭載された「i-MMD(intelligent Multi-Mode-Drive)」が搭載されています。マルチモードというのは、バッテリーに充電された電力を使ってモーター走行する「EVドライブモード」と、エンジン発電された電力でモーター走行する「ハイブリッドドライブモード」、さらにエンジン走行する「エンジンドライブモード」の3種類があることを示しています。走行状態に応じて、この3モードを上手に切り替えているわけです。

 

すでに解説した通り、オデッセイはアコードの「i-MMD」を採用していながらも、アコードより高いエンジンパワーのスペックを持っています。この秘密は以下のとおりです。

 

システムの小型化/高出力化

オデッセイ用ハイブリッドの発電機+モーターには、通常の永久磁石を使ったモーターではなく、磁界の強さの変動(リラクタンストルク)を利用して回る仕組みを採用しています。また、鉄心の形状や磁石の一の工夫をし、同体格のモーターよりもトルクと効率を高めることにも成功しています。

 

また、モーター+発電機はステーターの巻腺構造を一新し、23%の軽量化&小型化に成功しています。にもかかわらず、アコードハイブリッドに比べて11kW/8Nmの出力向上を果たしているのです。

 

コンピュータ制御の調整

ハードウェアの更新だけでなく、制御面でも調整が行われています。アコードハイブリッドでは、駆動系の小型化のためにあえてエンジン出力を抑える制御をしていましたが、オデッセイは車重が重いため出力が足りないと評価されていました。そのため、駆動系の技術を進化させたり、トルク用量の小型化・高出力化を行い、アコードに比べてエンジン出力を抑えない制御にすることができたのです。

 

PCU自体の更新

ハイブリッドシステムには、PCU(パワーコントロールユニット)という制御系が必要になります。半導体などの進化により、制御基板そのものが23%の容積ダウン、18%の質量ダウンを果たしており、バッテリーからの電力を700Vまで昇圧するVCUもPCUに収めることができました。そのため、小型モーターの高回転使用による効率化が実現したのです。

 

 

このようなメカニズム刷新の甲斐もあって、オデッセイハイブリッドはクラス最高の低燃費性能と、アコードを超えるパワーを持つに至ったのです。オデッセイの詳細な燃費性能比較については↓の記事をご覧ください。

 

>>オデッセイの燃費は悪いって本当?実燃費は?

 

オデッセイハイブリッドの価格評価

オデッセイがハイブリッド化されたからといって、価格が高くなりすぎるようだと困ります。性能評価はコストパフォーマンスと合わせて考えないと意味がないからです。

 

車体価格比較

オデッセイ 350~400万円
アルファード/ヴェルファーア 400~550万円
エスティマ 430~500万円

 

↑の表はオデッセイとライバル車ハイブリッドモデルとの価格比較ですが、オデッセイが最も安くなっています。もちろん、ライバル車とはインテリア・エクステリアや各種装備に違いがあるので一概に比較はできませんが、「買いやすさ」という意味ではオデッセイに軍配が上がるということがわかると思います。

 

ライバル車との総合比較については、↓の記事をご覧ください。

 

>>オデッセイのライバル車種を比較しよう

 

オデッセイハイブリッドとガソリンエンジンの違いとは

 

オデッセイは「ハイブリッド」と「ガソリンエンジン」の2ラインとなっています。そのため、どちらを買うか悩んでいる人もいるでしょう。次に、ハイブリッドとガソリンエンジンの違いを解説していきます。

 

オデッセイハイブリッドとガソリンの燃費性能の違い

 

なんといっても異なるのが燃費性能差です。

 

エンジン種別 燃費性能
ハイブリッド 26.0km/リットル
ハイブリッド(アブソルート) 24.4~25.2km/リットル
ガソリンエンジン 12.8~13.4km/リットル
ガソリンエンジン(アブソルート) 13.0~14.0km/リットル

 

↑はオデッセイのハイブリッドとガソリンエンジンの燃費性能差ですが、およそ2倍近い数値となっています。これは10万キロ走行するとおよそ50万円の燃費コスト差として現れるほどで、燃費性能としては圧倒的な差があることがわかります。

 

詳しい燃費比較については↓をご覧ください。

 

>>オデッセイの燃費は悪いって本当?実燃費は?

 

オデッセイハイブリッドとガソリンのパワーの違い

ハイブリッドは駆動用のモーターが追加されるため、パワーにも格差が生じてきます。

 

表についてはこの記事の上部に掲載したので割愛しますが、馬力では40ps、トルクでも倍近い性能差があります。そのため、特に登坂時の走行性能として差が現れてきます。

 

オデッセイハイブリッドとガソリンの価格の違い

 

オデッセイハイブリッド価格 350~400万円
オデッセイガソリンエンジン価格 270~350万円

 

↑はそれぞれのだいたいの価格帯となりますが、ハイブリッドとガソリンエンジンではおおむね50~80万円もの価格差があります。この点がハイブリッドの弱点で、どうしても購入時のコストはかかってきてしまいます。

 

もちろん、オデッセイのハイブリッドとガソリンエンジンでは装備の違いもあるのでかんたんに比較はできませんが、走行距離などによってはガソリンエンジンの方がトータルコストが安くなるケースがあり、コストだけを考慮するならハイブリッドが不利になることもあります。

 

コスト面での詳しい違いや選び方については↓をご参照ください。

 

>>オデッセイのグレード比較~おすすめや違い!~

 

オデッセイハイブリッドの評価まとめ

ここまで紹介してきたように、オデッセイハイブリッドにはホンダの最新システム「i-MMD」の第2世代が搭載されており、旧世代を搭載したアコードハイブリッドよりも高い燃費性能・パワーを誇っています。そのため、現時点でのLクラスミニバンハイブリッドとしては非常に高い評価を受けています。

 

また、オデッセイのガソリンエンジンと比較しても、2倍近い燃費性能やトルク、そして高いパワーを備えており、日ごろの使用だけを考えるとハイブリッドのほうが有利と言えるでしょう。ただし、ハイブリッドは車体価格が大幅にアップするため、トータルコストとしてはガソリンエンジンの方が有利になる場合もあります。

 

コスト面での不利については、ディーラー値引きをしっかり行って購入コストを下げることで解決できる場合があります。↓のページではオデッセイの値引きについて指南しているので、一度ご覧ください。

 

>>オデッセイの値引き【100%成功させる3つの条件とは】


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